第31回(2021年度)総会開催にあたって 会長よりメッセージ

 

2021年度総会の開催にあたって

 

 新型コロナウイルスの感染拡大によって、国内外で多くの感染者、犠牲者が日々発生しています。このような状況のなか、加盟館の皆様が困難を乗り越えるべく、様々な活動や取り組みをされていることに敬意と感謝の意を表します。

 

 本年度の総会はお知らせしているとおり、感染拡大防止の観点からオンライン形式で開催することといたしました。本来であれば直接皆様とお会いする大切な機会なのですが、移動の制約がないオンライン形式だからこそ、今回の総会には若手スタッフの方をはじめ、より多くの方々にご参加いただければと思います。

 

 地域や社会に目を向けますと、従来型の活動の多くが制限される中で、急速にオンライン化やデジタル化が進んでおり、その変化は感染症の状況にかかわらず不可逆的なものになっていくと考えられています。また、教育現場においてもICT化が進展し、若い世代は環境に適応しつつあります。これからの科学館は、この分野の深い知識を身につけ先導する立場になっていく必要があるといえます。連携協としても、オンライン化・デジタル化を感染防止対策や効率化ということだけでなく、今後の科学館事業の重要な柱と捉え、加盟館の皆様の課題や要望を踏まえながら各種事業を進めて参ります。

 

 新型コロナウイルスの感染拡大以降、大都市の科学館の多くは休館を余儀なくされることがありました。ですが、連携協には北から南まで8つのブロックがあり立地や規模の多様性があります。加盟館が有機的に連携し活動していく、そんな連携協としての一体感が今後ますます重要になってきます。それは、オンラインを日常事として使いこなし科学館同士のコミュニケーションを飛躍的に高めていくことで実現できるでしょう。この困難な状況をともに乗り越え、全国の科学館事業を推進していく過程で得られるものは、各加盟館の皆様の成果となり、また、持続的な科学館事業の未来につながると考えています。

 

連携協では引き続き、加盟館の皆様の事業を支援するとともに、臨機応変に対応して参ります。総会での出席者の方々の活発な議論を期待するとともに、加盟館の皆様の引き続きのご協力をいただきますようお願いいたします。

 

2021年6月7日

全国科学館連携協議会

会長 毛利 衛

全国科学館連携協議会

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